保育園・親子イベント写真をSNSに載せていい?他の子どもが写るときの考え方

先に結論を言うと、保育園行事や親子イベントの写真は、わが子の表情が主役でも「他の子どもの顔」「園名や名札」「いまいる場所や時間」が一緒に写りやすいため、公開SNSへ出す前に一度立ち止まった方が安全です。 特に、次のどれかに当てはまる写真は、公開投稿より家族共有へ分ける方が判断しやすくなります。
- 他の子どもの顔や服装が分かる
- 園名、クラス名、名札、掲示物が読める
- その場にいることが伝わるリアルタイム投稿になっている
- 祖父母や親戚が再共有しそうな写真である
こども家庭庁の保護者向けリーフレットでは、こどもの写真や動画は特に注意が必要で、投稿前に複数人で確認すること、お風呂・水着・裸に近い写真はネットに上げず信頼できる近しい人だけの思い出として扱うことが案内されています。2026年1月版の資料では、友達はもちろん、他人の顔が写った写真は基本的にSNSへ上げないこととも示されています。個人情報保護委員会も、写真や動画には顔、名前、住所、画像データに含まれる位置情報だけでなく、他の人の個人情報が含まれることがあると注意喚起しています。
この記事では、「保育園やイベントの写真は全部だめ」と決めつけるのではなく、どこからを家族共有に回すかを実務的に整理します。全体のSNS投稿ルールを先に見直したい場合は、赤ちゃんの写真をSNSに載せる前に確認したいことも合わせて読むと判断しやすくなります。
なぜ保育園・イベント写真は迷いやすいのか
家の中で撮った写真なら、写り込む情報はある程度想像できます。ところが、保育園行事や親子イベントの写真は、親が「うちの子しか見ていない」つもりでも、第三者は別の情報を読み取れます。
たとえば、次のようなものです。
- 後ろの子どもの顔や名札
- 園だより、クラス掲示、受付表
- 園名入りのバッグ、帽子、体操服
- 会場名や地域が分かる横断幕
- 「今から発表会です」のような現在地が伝わる説明文
個人情報保護委員会の啓発資料では、写真や動画には顔、名前、住所、位置情報など個人を特定し得る情報が含まれる可能性があり、一度ネットに出た画像等を完全に削除することは極めて困難だと説明されています。つまり、保育園写真で見たいのは「わが子がかわいく写っているか」だけではなく、誰の情報が、どこまで一緒に外へ出るのかです。
投稿前に使える確認表
投稿するか迷ったら、次の表を上から順に見ていくと判断しやすくなります。
| 確認項目 | 見るポイント | 公開SNSより家族共有へ回したい例 |
|---|---|---|
| 他の子ども | 顔、髪型、服装、場面から誰か分かるか | 集合写真、発表会の舞台袖、園庭遊び |
| 園の情報 | 園名、クラス名、掲示物、名札が見えないか | 通園バッグ、作品展示、出席表 |
| 場所と時間 | いまその場所にいると伝わらないか | リアルタイムのストーリー、会場名入り投稿 |
| 家族外への拡散 | 祖父母や親戚が再共有しそうか | 家族のLINE・チャットに送った行事写真一式 |
| 写真の目的 | 外へ見せたい写真か、残したい写真か | 成長記録、園での初参加イベント |
この表に1つでも迷いが残るなら、「投稿しない」ではなく、公開先を変えるだけで十分です。家族だけで見返せる場所に分ければ、写真を残すこと自体はやめなくて済みます。
1. 他の子どもが写る写真は「うちの記録」だけでは終わらない
こども家庭庁の2026年1月版リーフレットでは、友達や他人の顔が写った写真は基本的にSNSに上げないことが示されています。保育園イベントの写真は、この注意がもっとも当てはまりやすい場面です。わが子が中央に写っていても、背景の子どもや保護者、きょうだいの姿が十分に識別できることがあります。
特に慎重に見たいのは、次のような写真です。
- 運動会や発表会の集合写真
- 親子制作や食育イベントのテーブル写真
- 園庭や公園で遊ぶ様子を引きで撮った写真
- 誕生日会や季節行事で複数の子どもが並ぶ写真
「小さく写っているから大丈夫」と自己判断せず、自分の子以外の子どもが識別できるかで見る方が安全です。迷うときはトリミング、スタンプ、モザイクで対応するか、最初から家族共有へ回す方が無難です。
2. 園名・名札・掲示物は親が見慣れているほど見落としやすい
毎日通っている場所の情報は、親にとっては見慣れすぎていて目に入りません。ですが、第三者にはそこが一番分かりやすい手がかりになることがあります。個人情報保護委員会が示すように、写真や動画には名前や住所だけでなく、他人の個人情報も含まれ得ます。
投稿前に一度拡大して見たいのは、次のような部分です。
- 通園バッグ、制服、帽子のロゴや園名
- 出席表、作品名札、クラス掲示
- 会場の入口看板や横断幕
- 病院や支援センターの受付票
- 車のナンバーや自宅付近の表札
保育園や幼稚園のウェブサイトでも写真掲載に注意が必要だと、こども家庭庁の資料は触れています。親が「このくらいなら」と思う情報でも、場所や通園先の特定につながるなら公開SNSより保存向きと考えておくと判断がぶれにくくなります。
3. 非公開アカウントでも「再共有される前提」を忘れない
「鍵アカウントだから大丈夫」「家族のグループだから安心」と感じる場面もあります。ただ、非公開設定でもスクリーンショットや転送、フォロワーの入れ替わりまでは管理できません。とくに保育園イベントの写真は、祖父母や親戚が嬉しくなって別の家族グループに送り直すことがあります。
この問題は悪意より、前提の違いで起こります。送り手は「家族だけのつもり」、受け手は「親戚までならいいと思った」というずれです。そこで、次の2つだけでも家族内で決めておくと実務的です。
- 園行事の写真を外へ出すときは一言確認する
- 他の子どもや園名が写る写真は再共有しない
祖父母への共有設計は、家族・祖父母に赤ちゃんの写真を安全に共有する方法や祖父母に赤ちゃんの写真を共有する方法でも詳しく整理しています。
4. 「公開投稿」と「残す場所」を分けると続けやすい
保育園写真でいちばん大事なのは、「公開するかしないか」の二択で考えすぎないことです。現実には、公開しなくても残したい写真の方が多いはずです。
たとえば次のように分けると、かなり運用しやすくなります。
- 公開SNS: 顔や園情報が分かりにくい写真を少数だけ
- 家族のLINE・チャット: 今日すぐ見せたい数枚
- 招待制の家族アルバム: 長く見返したい写真や動画
アルばぶのような招待制の家族アルバムなら、写真と一言メモを家族だけで残しやすく、公開範囲もはっきりします。園のイベント写真を「外へ出すかどうか」で悩み続けるより、残す場所を先に決める方が続けやすいです。外出先の投稿全般で迷いやすいポイントは、おでかけ写真をSNSに載せる前の確認項目も参考になります。
5. 家庭内で短く決めておきたいルール
厳しい規約を作る必要はありません。むしろ、短くて守りやすいルールの方が続きます。たとえば、次のような形です。
- 他の子どもが分かる写真は公開SNSへ出さない
- 園名やクラス名が読める写真は家族共有まで
- リアルタイム投稿はしない
- 再共有する前に一言確認する
- 迷う写真は公開せず、家族アルバムへ残す
こども家庭庁の資料でも、家庭内でルールを作ることが勧められています。保育園写真は「かわいいから載せたい」と「他の家庭にも関わる」が同時に起きる場面だからこそ、感情ではなくルールで止まる方が運用しやすくなります。
よくある質問
集合写真で他の子どもが小さく写っている程度でも投稿は控えた方がよいですか?
顔が判別できる、服装や場面から誰か分かる、園名やクラス名が写っている場合は、公開SNSより家族共有へ分ける方が安心です。迷う写真はトリミングや加工で対応するか、投稿自体を見送る方が安全です。
非公開アカウントなら保育園イベントの写真を載せても大丈夫ですか?
公開範囲は絞れますが、スクリーンショットや再共有、フォロワー構成の変化までは管理できません。他の子どもや園の情報が写る写真は、非公開アカウントでも慎重に扱う方がよいです。
祖父母が親戚のグループに送り直すのは問題ですか?
一律に禁止するより、外へ出す前に一言確認する、園行事の写真は再共有しない、といった家族ルールを先に決める方が現実的です。公開SNSではなく、招待制の家族共有へ案内する方が運用しやすくなります。
写真は残したいけれど公開はしたくない場合はどうすればよいですか?
公開SNSではなく、招待制の家族アルバムや親だけが見られる記録先に残す方法が向いています。長く見返したい写真ほど、公開と保存を分ける方が整理しやすくなります。
まとめ
保育園や親子イベントの写真は、赤ちゃんの笑顔だけでなく、他の子ども、園名、掲示物、現在地、家族の再共有まで一緒に動きやすい写真です。だからこそ、投稿そのものを急がないことに意味があります。
- 他の子どもが分かる写真は公開SNSに出さない
- 園名や名札が読める写真は家族共有へ分ける
- 祖父母との再共有ルールを先に決める
- 長く残したい写真は招待制の家族アルバムに置く
この4つを決めておくだけで、「見せたい」と「守りたい」を両立しやすくなります。まずは次の園行事の写真から、公開用と家族共有用を分けてみてください。
参考にした公的情報
- ネット・スマホ活用世代の保護者が知っておきたいポイント(2024年1月リーフレット PDF)|こども家庭庁
- 毎日ネットに触れるこどもたちを守るために(2026年1月版 PDF)|こども家庭庁
- 令和3年 個人情報を考える週間|個人情報保護委員会


